各国において、政治、経済、さまざまな分野において中心となり、競争力の明暗を分けているのは、30代前半の世代です。10年後、15年後に30代前半となるのは、今の大学生、高校生です。この世代を強化、この世代に投資することは、10年後、15年後のより厳しくなる国際競争の中で、各国、各まちが勝ち残るための鍵となります。家庭経済の差によって教育格差が生じないことが第一であり、無利子の奨学金制度の創設、複数年市内の企業で勤務する場合の奨学金の免除、更に海外でのインターンシップ、その他の外との交流の機会の提供を行っていきます。
長岡市には大学が4つあり、長岡技術科学大学(技大)という時代の最先端技術の開発研究を行っている大学、長岡造形大学学という芸術系デザインの大学、長岡大学という社会科学系の大学、長岡崇徳大学という看護系の大学です。在籍する大学生は合計で3,000人近く、その他大学院生も1,000人近くいます。また留学生は200人を超えています。
大学には、研究機関としての役割、人材育成の役割、地域貢献の役割があると認識しており、こうした学生の方々から、長岡のまち並み・産業・社会制度・地域発展のしくみ作りを研究して頂き、またインターンシップやイベント企画等地域との交流・連携して頂き、更には国際的なイベントにおいて世界をみてきて頂く、こうしたことに長岡市も協力していけたらと考えています。
また、可能な限り学生には、スキー授業、臨海授業、林間合宿等の課外授業を体験してもらうことで自然と向き合い、自然との触れ合いを体験してもらいたいと考えます。また長岡市にある国営越後丘陵公園や佐渡弥彦米山国定公園、そんな魅力ある公園を楽しみながら生活して頂き、そんな自然環境に恵まれた長岡への定着や、将来のUターンに繋げてゆきたいと考えます。全国か多くの学生が入学されますが、そういった方達も卒業後に外の世界へ羽ばたいて、何年かしたらまた長岡に戻ってきて新しい風を吹き込んでくれる、そうしたまちにしたいと思います。
長岡では、子供たちが成長して高校大学を卒業した後、卒業後の就職先が長岡には乏しいといわれており、市外へ皆さん出てしまう、これまで親子2人で暮らしていた世帯の親御さんの心配はひとしおだと思います。ただ、頑張って市外で働いているお子さんを応援し、たとえ挑戦してうまくいかなくて長岡に戻ってきても大丈夫だよ、と迎えられる街にしたい。全ての子供に可能性があります。家族だけでなく隣近所、街全体で応援できる体制があることが望ましいと考えます。。
我々の子供たちが世界に飛び出し、様々な分野で将来活躍できるようにしたい。目標をもって努力すれば、何等かのかたちで報われる、子供たちにはそうした社会のしくみが提供できたらと考えています。